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第23回世界スカウトジャンボリーへ参加しました

投稿日: 2015年8月20日 1:16

表題のとおり、7月25日と29日〜8月9日にかけて行きました。
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この大会は4年に一度開かれるボーイスカウトの世界的な大会でして、およそ150の国地域、約3万4000人が山口市のきらら浜に約2週間集まるというのですが、まあなんとクソ暑いこと。私はMedia Centerという場所でInternational Service Teamって要するに大会奉仕に携わったわけでしたが、会期中実際熱中症なんか知りませんが頭痛で半日業務にならん日が出てきたほどだったので。

で本来ISTなんかの人間って7月25日には会場入りしてずっといなければならないんですけど、大学の試験もあるのでさてやどうするかと。そこで4ヶ月前くらいから大学の教務課に殴りこみをかけていたのですが、結局のところ29日午前までで試験出て午後からは再試とかでwと特認もらって行くことになりました。要項とか見てても遅刻の参加者って29日までには来いって書いてあってまぁ自分もクソ真面目に従ったわけですが、実際8月5日くらいだったか部署の窓口で「今日からこちらお世話になるISTの〜」とかって女の子見てナンジャラホイというのが感想です。

そいで7月25日も翌々日から試験なもんで、当然勉強をしたいわけで、まぁ地元の人の見送りには行くかとか思ってたら「25日26日会場入りできないか」とか地元の隊の指導者から言われたわけで、色々考えましたが25日に一旦会場入りしてキャンプサイトも把握して荷物も置いといて雰囲気だけつかむのも悪くはないだろう、と判断し一日だけ山口に行くことにしました。

25日に撮った写真が猛烈に少ないのがあれですが、これ山陽道の佐波川SAの青い吉野家で、初めて入りました。つかこの形態基本的に牛丼とそばが出るって感じなんですね。普通の吉野家とメニュー構成もだいぶ違うように思ったわけですが、この組み合わせも案外悪くはないなあと。 IMG_20150725_130419

そんなわけでバスで会場入り、Welcome Centerでもチェックイン滅茶苦茶スムーズに終え、これから2週間過ごすテントの受け取りに若干手間取った以外なんなく設営はでき、一旦新幹線で帰宅と。うちの団からご高齢のISTが来てたんですけど、その人がチュニジアの人に勝手に私のキャリーカート貸しちゃったんですね。たかが700円だしブチ切れはしませんでしたけども、おかげで別のを買いましたが…

そして29日改めて行きました。この日13時前くらいには出るつもりだったんですけどなんか午前中アパートのインターホン4年くらいぶっ壊れてたのを業者が交換しに来てて。おかげで多少残っていたパッキングもできず結局夕方に出発したんですね。
RVBOXは、3年の実績のある400に加えこの度は600も投入しました。というのも2年前のプレ大会でゲリラ豪雨がたいへんにひどかったという話を聞いていたので、突然の雨も考えればハードケースに入れるのが得策かなぁと思いまして。ただ会期中雨という雨がほとんど降らなかったので主に椅子や買い出し用の積載に使ってました。
当然こんな糞でかい装備なので、狭いキハ187の座席に3時間縮こまっていると腰が痛くなりそうでした。
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この日は開会式だったので、結局シャトルバス車中で開会式の中継を見て、IDカードは持ってるのでバス降りてサイトに直行、装備の無事を確認して一旦寝ました。

翌日から大会も本格的にプログラム展開が始まり、私も飯食ってサア無賃労働と思っていたら、ISTの人間必ずトレーニング受けてないと場合によっては非人道的扱いをされるぞという重要情報を耳にしたのでまずそいつを受けに行かなければなりません。実は25日の段階でもタイムスケジュール詰めればトレーニング行けなくはなかったのですが、資料がネットに出てるのでまあ今はいいだろう思ってたらこうなってしまって。

そしてトレーニングも受け、HQに行ったらお前の部署移転したぞと日本人に言われ、いざ出勤しまして、受付の暇そうな外国の兄ちゃんと会話してはじめて役職名を伝えられ、部署の日本人部長に挨拶をし、同じ班の方々とも顔合わせをしました。

私の班はMedia Center内でも取材を行ったりすることはなく、主に日本の関係機関や企業との調整でした。具体的な相手は申し上げられませんが、事務所での来訪者との応対や電話対応なんかが主になります。ですからメンバーも全員日本人で、相手方との意思疎通も日本語でできたのでその点はずいぶんと楽でした。

Media Centerの本来の業務といっていいのでしょうか、基本的には動画や新聞、SNSなんかの発信も行うのもここでしたから大量のMacが騒がしく動いていました。
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で私も電話対応なんかしてたんですけど、問題としてかなりヤバく感じたのはまず自分が着いて実質1日目なもんで全然把握しとらんのですね。
相手方がXXXのプログラムがウンタラカンタラ〜とかつっても、そんなのやってんのかとか自分がそこで知るようなこともはじめのうちは多々ありましたし、各プログラムをとってもどう組み立てられてるのかわからなかったことも。

さてISTなどは基本的に三食の食事がスタッフ食堂で食べられることが基本的に保障されており、自分もその権利に乗っかってバクバク食べていました。
オフィシャルエアラインが全日空と日航なもんで使い捨て食器も二社のロゴが入っています。カップと平皿に関してはJALなんちゃら、UBJとか書かれた箱があったので多分東京から宇部空港まで空輸してきてんでしょうか。
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飯は General,Halal,Kosher,Vegetable から選択できました。General 選択での一般的な夕食は上、朝食は下になります。
26日とか27日とかあの頃は長蛇の列をなしていたと聞いていたので、朝は遅くとも5時半には起きて6時までには箸をつけている状況を実施していました。
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伝説ともいえる8月2日朝食。この日に限って何故か朝からご飯が出たのはよかったのですが、サラダもなく極めつけはかまぼこ1枚…
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ガジェット

バランスをみて適度に削減しました。iPad miniとG2をメインに、iPhone 4sとSH-02Eは緊急用に、業務用にMacBook Pro、カメラも40DとG11で、充電環境は13400mAhのCheero Power Plus 3を2つにパナQE-PL202を。
にしてもLightningとmicroUSB紛らわしい。
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実際Media Centerでも電源取れてたのでMacは全く大丈夫でしたが、モバブーへはRAVPowerの9Wのソーラーパネルをテントに吊るしてそいつで日中充電する感じで運用してました。晴れ間が続いてたので完全にOKでした。
こいつのすごいのはまずUSB1.8A出力のポートがひとつながらこの大きさのパネルが3500円とクッソ安いこと。USBポート2つの15W版も4600円しかしません。あと四隅にカラビナと穴がついてるのでテントのポールに吊るすのも全然楽勝。ステマ(死語)じゃないんですけどアウトドアだけじゃなく災害対策にも役立つと思います。

写真では腕が写ってるほうが自分の9W版、奥がテントで同室の子の15W版。
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通信

参加者が無償で使用できるSSIDが公開されており、また部署専用のもあったりしましたが、速度に関してはコンスタントに20Mbps出ていたように思います。スポンサにシスコとNTT西日本があるのでさすがといった感じです。
予算の関係もあるので仕方ないのでしょうが、エリアに関しては多少ちょっと不満が…(アンケート回答しました)

そうそうMedia Center付近、業務用で使ってたソフトバンク滅茶苦茶電波の入りがゴミでした。木立に囲まれたような場所で基地局から離れてるのが原因でしょうか。

交流

会場ではしばしばワッペンなどの交換会が行われるのですが、われわれは身分上彼らのには参加できません。また部署でも2回ほど夜にイベントがあったりしたのですが、あんまり疲れていたりしていたのでいずれも10分ほど出て定時退勤という生活でしたんで、持ってきた名刺も日本人にしか渡してなかったりまあ要するに何にもしてませんと。
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ただほぼ唯一というかあったのは、 @masuo27 氏が同じ屋根のもとで働いてたもんで数回会話する機会がありまして、彼もかれこれFF関係3-4年くらいなので実際お会いできてよかったです。

ビッグイベント

7月29日の開会式、8月2日のアリーナショー、8月6日の閉会式が主要なイベントで、会場はずれのアリーナに3万何千人だか集合します。
前述のよう開会式は出れず、アリーナショーは通常業務で出れず、閉会式も業務だったんで結局職場からライブビューイングでした。
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そうそうアリーナショーでの室屋義秀さんの飛行は部署からでも見えました。大会ロゴですね。
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会場その他

8月5日に一日オフをいただいたのでその様子、など。

毎日モジュールプログラムのひとつとして約4000人/日広島を訪問しました。ではその輸送をどうするかといえばバス貸切。100台以上で運んでいたのだとか。
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標準的なサイトの例。UK派遣団は日本に次ぐ大派遣団でした。
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当然みんな自国の旗を掲げるのでこうなります。
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旗といえばWorld Scout Centerという各国の派遣団本部が集結して自国について紹介するブースがあるのですが、その横に参加国の掲揚柱がありまして。まあ逆ですわ
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この旗は毎朝8時半頃だったか掲揚し、確か5時過ぎだったか降納していたはずです。
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ちなみにWSCのカナダ連盟のブース。風が通らないので30秒で出てしまいました。
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同時開催でこちらは山口県主催で行われたやまぐちジャンボリーフェスタのパビリオン。
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公園内の丘よりきららドーム。
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振り返ると木に隠れますが白いテントがちらほら。
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そうそう、外国人も当然多い場所なんでSIMも売ってましたよ。モノはIIJmioの外国向けの桜がパッケージに書いてあるやつ、試しに買おうかと思いましたが2GBで5000円だったのでやめました。
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撤収へ

閉会式も終われば自国に帰ったりまたはこれから日本でホームステイをしたりと外国スカウトは行うようでした。あれだけ埋まっていたサイトも9日朝にはこんな感じ。
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参加者の退場輸送にも大量のバスが走ります。
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部署の片付けにもまあ参加しました。写真は別の班が行っていたレンタル機材の返却整備。
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ISTの基本退出日は9日になっており、貸与テントの返却時間の都合で早朝に撤収する選択をした県連は多かった感じです。当然うちもで、まあ実質個人装備まとめてテントたたんで返すだけなので9時前にはこんな状況でした。
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その後11時過ぎに会場を出ました。

感想

いろんな人にこの度楽しかったかどうか言われたのですが、正直なところそれどころではなくしんどかったように思います。実際熱中症だったのか昼間寝てた日もありましたし。
で、ISTの役目って何なんのか会期中も考えてはいたのですが、結局のところ1万人弱の中で自分が行った労働で、大会全体が何らかの形で多少でもうまく回ればそれでいいのかなとも思い始めています。もちろん、実質会期中だけ来て手を動かしていたような人間が大それたようなことをいう権利はありませんが、私の見たところでいうとそんな感じがしました。

また、英語または仏語での業務が求められるとはそういう話でしたが、部署によりけりですが英語のできない日本人で固まって仕事したりとまあそんなもんなんですね。
といってもうちの班の場合特に日本人相手なので逆に日本語ができないと仕事にならなかったわけですが、普通に一緒になって動いているようなところだと、例えば定時で帰る外国人に対し仕事が残っているからといって早出残業の日本人だったり、と。
それにしても本当に皆さん夜になっても言い方は乱暴ですがガヤガヤ騒いだり、まあ交流って側面もあるのであまり否定したくないのですが参加しておられました。一方自分は定時に帰って飯食ってサイト帰ってシャワー浴びて寝て5時に起きる、の繰り返しでした。

世界的な大会ということで報道関係も多い日は多かったと聞きます。これは地元に帰ってから別の部署にいた1つ上の方と話していたことで、三指業界、たいへんスカウトの数が減ってきているという中でやはり彼もひとつPRの手段としてなりうると考えていたようです。
それはこれから次第ではないんかと思います。とは言いつつも、実際ひとりじゃなんにもできない(lily whiteではない)のが現状ですが。

写真の整理などで1週間ほどかかりました。自作ピッシをPhotoshop/Lightroomの動作が早い環境に組み直しますかね。